アトピーと不眠症と抗ヒスタミン剤
アトピーで悩んでいる人にとっては、当たり前すぎて今さら言うまでもない話かと思いますが、やはりアトピー改善には睡眠ってすごく大事だなと思います。
というのも、私自身、アトピーの状態が悪かったときは、痒みのせいで一睡もできなかったり、眠れたとしても30分から多くても3時間前後しか眠れない日々が続いていました。
一番ヒドかった時期だと、たぶん1週間の合計睡眠時間が8時間にも満たなかったと思います。
ただ、最近は少し状態が落ち着いて、痒みも収まり、調子のよい日はガッツリ6~8時間眠れる日々が少しずつですが戻ってきました。
ここ一週間を思い出してみると、1~2時間くらいしか眠れない日と6~8時間くらい眠れる日が一日おきでやってくる感じです。
で、やはり、ガッツリ6時間以上眠れた次の日は痒みを感じることも少ないです。
しっかり休息することで身体の疲れも取れ、体調も整うのでしょうね。
睡眠によってストレスも解消され、また成長ホルモンの分泌が促されることによって皮膚の代謝も良くなるのだと思います。
しっかり眠ることによって副腎皮質がしっかり働くということも見聞きしたことがあります。
アトピー改善にとって、まさに睡眠こそが、最高、最短、至高の治療法だと思います。
さて、そうは言っても、やはり痒さのせいで熟睡できないのがアトピーのツラいところです。
前述したとおり、睡眠が大事だとは分かっていても、私自身、毎日しっかり睡眠がとれているわけではありません。
で、考えたのが、眠くなる副作用の強い抗ヒスタミン剤を就寝前に飲んでみたらいいんじゃないかということ。
(長年アトピーで悩んでいる人には常識かもしれませんが、ヒスタミンというのは痒みの原因物質。)
そういうわけで、市販の抗ヒスタミン剤についてちょっとネットで調べてみたら、「睡眠改善薬」として売られている薬と、「痒み止め」として売られている抗ヒスタミン剤って、製品名と謳っている効果・効能を変えているだけで、どうも成分自体は共通していたり似ていることが多いみたいですな。
痒みのせいで眠れないアトピーにとっては抗ヒスタミン剤の眠くなるという副作用も願ったり叶ったりなわけで、痒み止め効果と合わせて、まさに一石二鳥です。
で、私が試してみた市販の抗ヒスタミン剤が「レスタミンコーワ糖衣錠」というもの。
主成分は「ジフェンヒドラミン塩酸塩」。
このジフェンヒドラミン塩酸塩という成分は、痒み止めとしての効き目と眠気を誘う副作用、ともに強い部類に分類されるそうです。
睡眠改善薬として有名な「ドリエル」の主成分にも使われている成分ですね。
ちなみに何故かドリエルは価格が高いので、睡眠改善を目的でドリエルを飲んでいる人は、レスタミンコーワ糖衣錠に切り替えたほうがいいんじゃないかな…と思います。
ジフェンヒドラミン塩酸塩が主成分になっている他の睡眠改善薬も調べてみましたが、どうも睡眠改善薬として市販されているものはどれも割高のようですな。
さて、そのレスタミンコーワ糖衣錠の肝心な効き目についてですが…
効いているのか効いていないのか、はっきり分からないというのが正直なところです。
というのも、前述したように私はよく眠れる日とそうでない日が交互にやってきます。
痒みもあまり感じない日と強く感じる日があります。
毎日服用しているにも関わらず、日によって眠りや痒みの感じ方に差が出るということは、薬の作用に関係なく、結局その日の体調しだいなのかもしれんなぁ…とも思うわけです。
初めてレスタミンコーワ糖衣錠を服用した日は痒みをバッチリ抑えられたし、夜もぐっすり眠れました。
「これはイイッ!」とその効果とコストパフォーマンスの高さに歓喜しましたが、次の日にはあまり効果を実感できず…
でも、服用を開始した日から平均睡眠時間が正常に戻ってきたし、痒みも少しずつ収まってきたのも事実です。
なので、効いているような効いていないような、まあ、なんとなく効いているんだろうなぁという気がする…といった具合ですかね。
余談ですが、レスタミンコーワ糖衣錠の用法・用量は、「1回3錠、一日3回」(成人の場合)となっていますが、「朝から昼間にかけて眠くなると困る。」という人(特に車の運転や機械の操作をする人)は就寝前に1回、あるいは仕事から帰宅した直後と合わせて1日2回の服用となってしまうかもしれませんね。
ちなみにレスタミンコーワ錠は、1錠に10mgのジフェンヒドラミン塩酸塩が含まれています。
一方、前述したドリエルをはじめとする睡眠改善薬の用法・用量は1日1回就寝前に50mgのジフェンヒドラミン塩酸塩とされているようです。
医師でも薬剤師でもない私が薬の用法・用量についてアレコレ言うのは何かと問題がありそうなので、あくまで余談です。
服用のタイミングや量については医師や薬剤師に相談してください。
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すでに医師から抗ヒスタミン剤、あるいは別の薬を処方されている人は、市販薬は使わずに「夜、眠れないので…」と相談してください。