病院には二回しか行かなかったでござるの巻 下巻
前回は、病院の診察が予約制であるにも関わらず、2時間も待たされて嫌になってしまった…といったような記事を書かせていただきました。
今回は、病院の先生の診断に対する不満のようなものを書かせていただこうかと思います。
私が診察を受けた皮膚科医院の先生は、それなりのキャリアもある雰囲気で、物腰も柔らかく、印象そのものは良かったです。
が…
人柄の良さも医師として重要だと思いますが、一番大切なのは、やはり正確な診断と適切な処置です。
以前の記事でも書きましたが、素人目にはどう見ても蕁麻疹に思える症状を「蕁麻疹ではないだろう。」と診断されました。(一応、アトピーや蕁麻疹など幅広い皮膚疾患の症状を抑える薬を処方され、それらの薬は効きました。)
さらに先生は私の脇の下を見て、「これは…?」と何か疑いを持ったらしく、皮膚をガリガリと削って(痛くはなかったです。)細菌検査をするようでした。
このとき、すでに自分自身でも、四肢の痒みは蕁麻疹だが、脇の下の痒みは白癬菌によるものかもしれない…と何となく予想していましたが、細菌検査をするという先生の判断が私の予想を確信に変えました。
一目見て白癬菌の疑いを持つあたりは、さすがというか、まあ当然なのかもしれませんが、やはり専門医だなと思いました。
細菌検査の結果は次回の診察時ということでした。
で、2回目の診察(約1週間後)。
やはり予約制でしたが、この日は運良く(?)本来の予約時間から1時間待たされただけでした。
「平日の午前中なら空いているだろう」という予測して、その通りに予約を入れたのが正解でしたね。
初診の際に2時間待たされた私にとって、もはや1時間の遅れは嬉しい誤算でした。
とはいえ、もうこんな長時間も待たされる病院には来たくないので、すっかり良くなったフリをして、この日で治療を終わりにするつもりで診察に臨みました。
で、実際の診察の際に「だいぶ良くなりました。塗り薬はまだ余っています。」と伝えると、「念のため、痒み止めの飲み薬をもう1週間分だけ出しますね。塗り薬もしばらくは塗り続けてください。」ということだけでした。
私が一番気になっていたのは、細菌検査の結果でしたが、そのことについては先生から何も触れられなかったので、「何も出なかったのだろう。」と勝手に解釈してしまいました。
本当はこちらから聞くべきでしたね。
しかし、この細菌検査の結果をうやむやにしてしまったことが、最大の誤りであり、今もなお、私を苦しめる原因となってしまったとさ…
病院に行ったら気になることは自分から聞かなきゃダメですね。
そこは私の反省点でもあります。
でも、検査費も払ったわけだから、陽性だろうと陰性だろうと、検査結果は医師側の口から教えてほしかったです。
まして、いちど疑った疾患に対して、検査したにも関わらず、それっきり何も言わないというのはどうかと思うのです。
何も言われないものだから、私も「体白癬」などの疾患ではなかったのだろうと判断してしまいました。
それと、「あと1週間は塗り続けてください。」と言われた塗り薬が曲者でした。
まあ、塗り薬というのはステロイド剤のわけですが、このステロイドというのは、白癬菌による皮膚の炎症を抑えるために一時的に用いられることはあるそうですが、体白癬や水虫の根本的な治療薬にはならないらしいです。
のみならず、場合によっては悪化させてしまうこともあるとのこと。
にもかかわらず、私は「塗り薬もしばらくは塗り続けてください。」という言葉を鵜呑みにし、せっせとステロイドの軟膏を塗り続けました。
もちろん悪化しました。
ここで、もういちど診察を受けに行っていれば、「あぁ、これは体白癬ですね。それ用の薬を出しますので、前に出した薬は使わないでください。」となったのかもしれません。
が、すでにお伝えしたとおり、私の家から一番近い皮膚科医院は予約制であるにもかかわらず、予約した時間から2時間待たなければ診察を受けられないという謎のシステムがあるのです。
それに、もういちど診察を受けに行ったところで、正確な診断と適切な処置をしてもらえるとも限らない…
(専門医でも白癬菌を見落とすことはあるとかないとか聞いたことがあるようなないような…)
だったら別の病院に行けばいいんじゃねーの?と思う人もいるかもしれませんが、夜も眠れないほどの痒みを感じていた私には、そんな気力も体力も残っていませんでした。
受付を済ませてから2時間待たされるくらいなら、もっと遠くの病院まで出向くくらいわけもなさそうですが、もうね…ただただ病院に行くのが面倒くさい…
だったら、自分で痒みの原因と治療法や有効な市販薬を調べて、それで治る見込みがなかったなら、もういちど病院に行くか…ということになったのであった。