いんきんたむしの巻 上
前回の陰嚢掻痒症(いんのうそうようしょう)に続き、今回も下半身周りの話で申し訳ないですが、患部も近いし、いんきんたむしと陰嚢掻痒症(陰嚢湿疹)を同じものだと勘違いされている方も少なからずいると思いますので、連続して股間の痒みについて書いていこうと思います。
というわけで、陰嚢掻痒症といんきんたむしというのは全く別のものです。
そもそもの原因がまったく違うし、患部となる箇所も基本的には別の部位となります。
陰嚢掻痒症が、ムレや下着との摩擦、ストレス、はたまた排尿障害や泌尿器・排泄器官系の病気を原因としているのに対し、いんきんたむしは白癬菌が原因です。
白癬菌というのはカビ菌の一種で、わかりやすいところでいうと水虫の原因にもなる菌だそうです。
この白癬菌が股間周辺の皮膚に根を張ってしまうことで、猛烈な痒みに襲われてしまうわけですな。
脚の付け根(内股)のあたりから肛門周辺にまで拡がってしまうことがあるそうですが、陰嚢で発症することはほとんどないそうです。
原因がまったく違うわけですから、対処法も当然違ってきます。
たむしには、たむし治療を目的とした薬を使わなければ、いつまで経っても治らないばかりか、かえって症状が悪化してしまう場合があります。
前回の陰嚢掻痒症対策で紹介した「デリケアM's」は、陰嚢湿疹や陰嚢掻痒症のための塗り薬であって、たむし治療には効果がありません。
(痒みは抑えられますし、おそらく、たむしの患部に塗ってもリスクはほとんどないと思います。私も痒みを止める目的で何度か使用しました。)
それと、前回の記事で紹介することをすっかり忘れていましたが、陰嚢掻痒症の痒みを抑える目的でフェミニーナ軟膏も使用したことがありました。
女性のデリケートゾーン向けの塗り薬ですが、陰嚢の痒み止めにも効く優秀なお薬です。
が、いんきんたむしには全く効かないばかりか、ほぼ確実に悪化すると思います。
一度うっかり間違えて、いんきんたむしの患部に塗ってしまったことがあるのですが、塗った瞬間に痒みがひどくなりました。
さて、それでは、いんきんたむし治療に効果のある薬は何なのかという話ですが、やはり一番は皮膚科で処方される薬だと思います。
自己判断ではなく、きちんと専門医の診断を受けたうえで適切な薬を使用することが一番の近道であることは言うに及びませんね。
だが、しかし…
かくいう私はオマタを皮膚科医には診せていません。
というのも、単純に恥ずかしかったというのもありますが、病院に行こうと決意した日から実際に病院に行くまでのあいだに症状がかなり改善してしまったのです。
で、私がどんな方法でいんきんたむしを治したかというとですね。
① お風呂では石鹸で洗わずにシャワーで丁寧に流す。
② 入浴後はタオルで水気をしっかり拭き取り、扇風機の風を患部に当てて、しっかり乾燥させる。
この2つの対策が功を奏しました。
それと、お風呂のお湯にヒバのアロマオイルを垂らすなんてこともしましたが、 大きな効果があったのは前述の2点だったと思います。
さて、あまりダラダラと長い文章を続けても読む気が失せてしまうだろうし、詳しいことは次回の記事に持ち越させてください。