痒みとの戦い(仮)

2015年1月より続く、身体中の痒みとの戦いの記録である。もしかしたら、アトピーかも。

陰嚢掻痒症(いんのうそうようしょう)の巻

前回の記事では、私が直近の約1年半のあいだに経験した身体の痒みと、その痒みとの戦いの歴史を大まかに書きましたが、今回はその中から陰嚢掻痒症(いんのうそうようしょう)について詳しく記してみようかと思います。

 

まず、これに関して、私は医師の診断を受けたわけではなく、あくまでネットで調べたうえでの自己判断だということをお断りしておこうと思います。

また、あくまで私自身の経験に基づくことを述べるだけですので、医学的な方面から見ると間違っていることがあるかもしれません。

 

さて、普通に生活している中では滅多に使うことのない漢字が並ぶ「陰嚢掻痒症」ですが、読んで字の如く、陰嚢(つまり玉の袋ですな。)が痒くなって掻いてしまう症状、といった感じでしょうかね。

原因として、ムレや下着との摩擦、ストレスなどが挙げられるそうです。

また、排尿障害や泌尿器系の病気が起因している場合もあるそうです。

 

詳しいことは専門的なことが書かれているサイトが他にありますし、私は素人ですので書くのは避けようと思います。

 

それでは、私の身体に実際に起こったことを述べていきます。

前回の記事でも書きましたが、2015年1月頃、私の陰嚢を痒みが襲うようになりました。

はじめのうちは痒みを感じるたびにバリボリ掻いて対処していたのですが、徐々に痒みを感じる頻度は上がり、痒みのレベルもまた掻いて収まる程度のものから掻いても掻いても収まらないレベルへと移行していきました。

 

「こりゃあ、敵わん。」

痒み止めの薬はないかと家の中を探して唯一発見できたのが、消費期限切れ間近の「液体ムヒS」。

 さっそく塗りました…

 めちゃくちゃヒリヒリしました…

 

液体ムヒSはデリケートな箇所には使用しないほうがいいかもしれません。

特にバリボリ掻いて傷ついた皮膚に塗布すると、めちゃくちゃヒリヒリします。

このまま消費期限の日を迎えてしまってはもったいないと思った貧乏性な私は半年近く使用しましたが…

メーカーの説明文書を見たら長期間の使用は避けるよう記載されていたので、これは間違った対処法ですね。

真似しないでください。

 

さて、病院代も薬代もケチって、いつの間にか消費期限が過ぎてしまった液体ムヒSを使い続けた私の陰嚢掻痒症は、夏が近づくのに伴って悪化していきました。

もはや、液体ムヒSによるヒリヒリ刺激でも私の痒みを抑えることは不可能となり、就寝中にバリボリと股間を掻きながら「ハッ!」と目が覚めてしまうことも多くなりました。

さらに掻き毟られ傷ついた私の陰嚢の皮膚は、少しずつ硬さと厚みを増していき、まるで象の皮膚のようになってしまいました。

 

実際に象の皮膚を触ったことはないので、この例えが正しいかどうか分かりませんが、私が感じたのは、まさに「象の皮膚のように硬く厚くなってしまった。」という印象でした。

こうなると、痒みに加えて痛みも伴います。

痛い…掻いたら、もっと痛くなる…でも痒くて掻かずにいられない…まさにそんな葛藤の日々でした。

 

「さすがに病院に行こうか」とも思いましたが、そんなとき思い出したのが、「夏は股間が痒くなる~♪」というCMでおなじみの「デリケアM's」。

時は流れ、2015年8月頃の出来事です。

初回の記事にも書きましたが、この頃の私は陰嚢の痒みに加え、四肢やワキの下にも強い痒みを感じるようになっていました。

 

とりあえず陰嚢の痒みにはデリケアM'sを試してみようと思いつつ、身体全体の痒みに対処できる良い薬は市販されていないものかと色々調べ、そんな中で「消風散」なる漢方の存在を知りました。

この「消風散」なる漢方については、後日、また詳しく書きたいと思いますが、この消風散の謳う効能は、当時の私が襲われていた全身の痒みに合致するものでした。


さて、やや話は逸れましたが、今回は「陰嚢掻痒症の巻」なので、そこへ話を戻します。

何はともあれ、さっそく「デリケアM's」と「消風散」を入手し、使用開始。

 

すぐには効果を実感できませんでしたが、結論から言うと効きました。

どちらか一方が効いたというより、おそらく、どちらも効きました。

デリケアM'sは塗り薬であり西洋薬、消風散は飲み薬であり漢方薬です。

おそらく両者がそれぞれ違ったアプローチでその実力を発揮してくれたものと思われます。

 

症状が酷かったときはデリケアM'sの効能に痒みが勝ってしまい、塗っても塗っても痒くて仕方ありませんでしたが、使用開始から3日ほど経過したところで、痒みはかなり抑えられるようになりました。

 

また、2週間を過ぎたあたりから陰嚢の痒みは劇的に落ち着くようになりました。

消風散という漢方は、ある程度の期間、服用を続けることで体質を改善するものらしいので、おそらく消風散の効果が表れ始めたのが2週間を過ぎたあたりだったのではないかと思います。

 

今でも時々、陰嚢の痒みを感じることはありますが、何もせずともやり過ごせるレベルにまで落ち着きました。

ひどい痒みを感じた場合でも、デリケアM'sをひと塗りすれば収まります。

ちなみに消風散は別に痒みへの対処のため、量を減らして今でも服用しています。

 

 こうして、いまだ完全勝利とはいかないまでも、陰嚢を襲う痒みを押さえ込むことに成功したのであった…

 

 追伸 「液体ムヒSは役に立たないばかりか症状が悪化してしまう」と誤解されてしまうような記述がありますが、決してそんなことはありません。

あくまで私の誤った使い方が問題であり、適した症状に正しい用法で使用すれば、とても良い薬だと思います。

 

 ~2016年7月8日 追記~

 

デリケアM'sの他にも「フェミニーナ軟膏」を使ったこともあります。

女性のデリケートゾーン向けの塗り薬ではありますが、もちろん男性のデリケートゾーンにも効果を発揮します。

メントールの刺激が苦手な男性は、フェミニーナ軟膏を使ってもいいかもしれませんね。

ドラックストアで買うのは恥ずかしいという男性は、通販を使うか、身近な女性に代わりに買ってもらいましょう。

 ただし、白癬菌を原因とする「いんきんたむし」の患部に塗布すると悪化するので注意してください。