アトピーは掻いたほうがいいのか、否か?
2016年9月頃から腕を中心に胸部や脚まで拡がりはじめたアトピーと思われる湿疹。
特に腕がヒドくて、痒さもハンパねえです。
で、どうしても我慢できずにバリボリ掻いてしまうわけですが、どうも、掻いてしまった箇所のほうが回復が早いように感じます。
いろいろとネットの記事やアトピーの方の体験記なんかを読んでみても、「掻いたら悪化する。」という意見と「掻いてもいい。」あるいは「むしろ掻いたほうがいい。」という意見で分かれているようですね。
が、印象として、皮膚科医の先生方やアトピーを克服した経験をお持ちの諸先輩方は、掻くことに賛成派が多いような気がします。
私もアトピーについてよく知らなかった頃は、漠然と「アトピーって掻いたら悪化するんじゃないの?」くらいには思っていましたが、実際に自分がアトピーらしき症状に襲われてみると、どうも痒いときには我慢せずに掻いたほうがいいんじゃないかなあと思うようになりました。
痒いときは我慢しないで掻いてしまったほうがいいと思う最大の理由は、既述のとおり、掻いてしまったところから肌の状態が回復していることを実感しているからなわけですが、そう思うに至った理由は他にもいくつかあります。
まず、単純に「掻くと気持ちいい!」
と、一言で片づけてしまうと、なんだかバカ丸出しに思われてしまいそうですな。
もちろん、掻くと気持ちいいから掻くという単純明快な動機には違いないのですが、やはり気持ちよく感じるのは、身体が掻くことを求めているからなんじゃないかなと思います。
一説によると、掻くことによって、皮膚にこもった熱を発散させたり、浸出液と一緒に毒素を出したりする効果があるらしいです。
それと、アトピーというのは、とにかく寝ているときでも痒い。
というか、布団の中に入っているときが痒みのピークです。
で、痒さに耐え切れずになかなか寝付けなかったり、寝ている間に無意識に掻きむしって、朝起きるとシーツと寝間着が浸出液と血で汚れている。
アトピー患者さんなら経験はあるかと思います。
睡眠の質にも量にも満足できずスッキリしない寝起きで、汚れたシーツを見てさらに落ち込む…
そんな朝を迎えるのがイヤなので、私は就寝前、あるいは入浴時に痒いところを思う存分に掻いてしまいます。
どうせ寝付けなかったり、寝ているあいだに無意識に掻いてしまうくらいなら、寝る前に痒さを発散してしまおうと思い至ったわけです。
症状がヒドかった時期には、それでも寝ている間に痒くなってしまうこともありました。
が、症状が落ち着いている日だったら、寝る前にあらかじめ思う存分に掻いてしまうことで、わりとぐっすり眠れるようになったと思います。
ただ、掻いてしまうと、皮膚がぼろぼろ剥がれ落ちたり、浸出液が出たりすることもあるので、せっかくお風呂に入ったばかりなのにシャワーの浴び直しが必須になっちゃいますけどね。
それとやはり、痒みを我慢することによって溜まるストレスにも耐えきれないですからね。
我慢に我慢を重ねても限界はやってくるし、限界を超えたときに掻きむしってしまうよりは、ちょこちょこと小出しに発散させていったほうが精神的にもいいかなと思います。
さて、ということで、私は「アトピー肌を掻くことに賛成派」なわけですが、掻き方のポイントというか、掻くときに注意していることもあります。
同じ箇所を掻くとしても、力の入れ具合はもちろん、使う指や爪を当てる角度、指を動かす方向によって、気持ち良さがぜんぜん違ったりすることにあるとき気が付きました。
で、一番気持ちの良い「こりゃあ、たまらんっ!」と思える掻き方をすると、のちのち傷になることもヒリヒリすることもなく、むしろ剥がれ落ちた古い皮膚の下からキレイな肌が見え隠れしてくることに気が付きました。
痒みがMAXのときは掻き方を制御するのも一苦労ですが、痒いからといって力任せに爪を立てて掻くのではなく、一番気持ちの良い掻き方を探りながら掻くように心掛けています。
それと心配なのが、掻き壊しが原因の合併症を起こしてしまうことですね。
どんなに肌をいたわった上手な掻き方をしようとしても、やはり、ついつい力を入れ過ぎて掻きすぎてしまいます。
浸出液や血が滲み出るほど掻き毟ってしまった場合は、なるべく早く患部を洗い流したうえでホホバオイルにティーツリーとラベンダーをブレンドしたアロマオイルで肌を保護するようにしています。
ホホバオイルにティーツリーとラベンダーの精油を 5~25%くらいの割合でブレンドするのが良さそうです。 ※ アレルギー反応が出ないか使用前にパッチテスト推奨 |
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ということで、私自身はアトピー肌は痒いときには我慢せずに掻いていこうと思いますが、人によっては掻くことで悪化してしまったり、合併症の原因になってしまうこともあると思います。
結局、アトピー改善の道筋は人それぞれじゃないでしょうかね。